目次
インドネシア生活の心得
ジャカルタってどんな街?
ジャカルタに住んでいると言うと、
「ジャングル?全然イメージわかない!」と言われます。
確かに郊外に出ると緑が生い茂っているのは事実ですが、
ジャカルタはきっとご想像よりはずっと大都会です。
ジャカルタの人口は960万人超、
2016年の近郊を含むジャカルタ都市圏
(ジャボベタベック=ジャカルタ・ブカシ・ボゴール・デポック・タンゲラン含む)
の人口は3,120万人と、東京都市圏に次いでなんと世界第2位!
※3位はインド
ジャカルタって実は世界屈指のメガシティなのです。
ちなみに、インドネシアでジャカルタの次に人口が多い都市は、スラバヤ。
その後にバンドゥン・メダンと続きます。
高級デパートのすぐ隣にボロボロの家が立ち並んでいたりと
「貧富の差」こそ激しいのですが、
ここは経済成長真っ只中のインドネシア。
メイドさんでもスマートフォンを持てる時代。
ジャカルタの人々の生活は急速に、且つ確実に向上しつつあるため、
みんな本当に幸せそうです。
物乞いの人も東京より少なく、恐らく皆さんの想像よりはずっと安全です。
ただし、ここはインドネシアの経済の中心地でもあります。
人口も多いため、渋滞・大気汚染が激しく、
ジャカルタの街中は残念ながら南国リゾートという雰囲気は全く感じられません。
もちろんホテルやお洒落なレストラン、
アパート内でもリゾート感は割と身近に感じることはできますが、
本当の南国リゾートを感じたい場合は
バリ島などの近隣の島々まで飛ぶのが一番いいでしょう。
世界有数のリゾート地まですぐに行けるのも大きな魅力ではないでしょうか。
ジャカルタの駐妻ってどうなの?
ジャカルタの 駐妻というと、どんなイメージでしょうか。
①テロが怖くて家から出られない。
②発展途上国で不便。日本食に飢えている。
③リゾートへの旅行三昧。
メイドを雇い、専用車に運転手もいて、アフタヌーンティーばかりの贅沢三昧!
こんなイメージでしょうか?
①正直日々の生活の中ではテロの脅威はあまり感じていません。
しかし時々テロがあるのでその時は外出を控えるなど警戒します。
②タイ・シンガポールほどではありませんが、割と便利で何でも手に入ります。
日本食レストランもたくさんあり、種類も豊富で値段も良心的。日本食には全く不自由しません。
③駐妻への憧れを持つ若い独身女性は多いと思います。
多分、こういった暮らしを想像しているのかもしれません。
ほぼ正解ではありますが、実際のところは、別に「贅沢三昧」というわけではありません。
親戚がいないので周りの友達と協力しあいながら
普通に汗だくになりながら子育てをして、日々の暮らしを送っているのが実情です。
とはいえ、確かにジャカルタの場合はメイドさんや運転手さんがいる分、
日本や欧米での生活よりはかなり楽させてもらっているのは事実かもしれません。
何となくイメージは伝わるでしょうか。
恐らく想像されているよりはかなり便利でいい街のはずです。
インドネシア人の特徴
もちろん人によって異なりますが、大まかな特徴として以下が挙げられます。
●良い点
親日的なので日本人は暮らしやすい。
朗らかで優しく、笑顔。人前で怒ること・怒られることを嫌います。
みんな親切なので、特に子育てをしているとインドネシアで良かったと思うことが多々あります。
●悪い点
なにかとルーズで謝らない人が多い。
言い訳が多い。
先のことを考えられず計画性がない。
華僑と土着(プリブミ)の違い
2億4,000万人もの人が暮らす超大国、インドネシア。
しかし、人口の3%でしかない華僑(中華系インドネシア人)が経済を握っていると言っても過言ではありません。
華僑は気が強くお金に貪欲でよく働きます。
日本人よりもはるかに裕福でビックリするような金持ちもたくさんいます。
一方、土着のインドネシア人は穏やかでゆったりまったりした気質です。
宗教でいうと、一般的には中華系はキリスト教、プリブミはイスラム教が多いです。
もちろん全員というわけではなく、中には改宗している人もいます。
イスラム教について
人口の約9割がイスラム教のインドネシア。
街中を歩いていても女性は頭にジルバブ(ヒジャブとも言う)を被った人が多く、
モスクからはアザーンが流れ、ここはイスラム教の国だと実感するでしょう。
近年ではISの影響で「イスラム教=怖い」と思っている人は多いはず。
実際一時帰国の時も「インドネシアはテロが危ないんじゃないの?」とよく言われます。
危ないか危なくないか・・・、もちろん日本に比べると危険だとは思います。
しかし、普通の生活を送っている分には過度に心配する必要はありません。
イスラム教=テロ・IS・アルカイダではありません。
インドネシアはイスラム国では決してなく、各宗教を尊重する国です。
敬虔なイスラム教徒であればあるほど、とても良い人が多い印象です。
主観ではありますが、インドネシアで注意すべきなのは、
物取りなど生活のために侵す犯罪。
日本では主にストレスから精神異常をきたしている人を多く見かけますが、
インドネシアではほとんどそういう人は見かけません。
イスラム教に関して日本人が気を付けるべき事
お祈り
基本、1日5回お祈り(ソラット・sholat)をします。
日の出前の時間に最初のお祈りがあるので、
朝方寝ている時に突然アザーンが鳴り響くため、初めての方は驚くでしょう。
お祈りがあるのでイスラム教の人は朝が早く、学校の時間も日本より早く始まります。
新しく来たメイドさんには、近くのモスクの場所を教えてあげたり、
家の中でお祈りをしていい場所等、伝えてあげるといいでしょう。
人によっては、お祈りをしない人もいます。
そこは個人の考え方なので個人に任せましょう。
あまり熱心にお祈りしない男性でも、金曜の昼のお祈りは特に重要で、お祈りに行く人が多いです。
金曜の昼11:45〜12:45位にイスラム教の男性はモスクに行くので、
従業員や運転手さんに対しては時間を気にして行動してあげるといいでしょう。
実際、この時間帯は運転手さんのお祈りのために車に乗らないニョニャ(奥さん)も多くいます。
お酒
イスラム教ではアルコールはNG。
・・のはずなのですが、インドネシア人男性、特にオフィスで働いている人の中には
イスラム教であってもお酒を飲む人も多くいます。
しかし、やっぱりイスラムの国。
ビール・ちょっとしたカクテル(スミノフ・MixMaxなど)以外のお酒はかなり高いです。
以前はコンビニでもビールが買えたのですが、
今では大型スーパーや酒専門店でしかお酒を買えなくなりました。
お酒は日本含む他国から持ち込む、出張者に頼むなどして入手しましょう。
豚・犬
イスラム教では豚・犬は不浄のもの。
メイドさんの場合、豚肉の調理を嫌がる人とOKの人がいます。
これまで外国人の家庭でのメイド経験がある人は豚肉もOKの人も多いのですが、
それでも調理用のナイロンの手袋を用意してあげるべきでしょう。
ナイロン手袋は色々なスーパーで購入できます。
ヒジャブは被らないし、お酒も飲む。
だけど絶対豚は食べない、というインドネシア人もたくさんいます。
犬はジャカルタ市内ではほとんど見かけません。
ジャカルタ郊外には見かけることもありますが、
犬もイスラム教徒にとっては不浄な動物。
犬を飼っているご家庭の場合、メイド探しに結構苦労するかもしれません。
左手は不浄
イスラム教徒にとって、左手は不浄の手と言われています。
握手や食事などの際は必ず右手を使用します。