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インドネシアのレバラン・ラマダン
インドネシア人にとってのお正月、レバラン。
ラマダン(断食)が約一ヶ月あり、その後レバラン休みが続きます。
この時期には断食などの様々なルールがあります。
ラマダンの注意点
ラマダン(断食)は約1ヶ月続きます。
2017年でいうと5月27日~6月25日、2018年は5月15日〜6月14日。
毎年約10日ずつ早くなっていくため時期が変わります。
ラマダン期間中は太陽が出ている間、厳格なイスラム教徒は飲食をしません。
日の出前に起き、朝ご飯を食べてからは日没後まで断食。
水も飲まず、つばも飲み込まない人もいます。
しかし、ラマダン中でも気にしない人は全く気にせず飲食しますし、
生理中等は気にせず飲食できるそうです。
断食期間中に会社内・家・車内で飲食をする際は
周りのイスラム教徒に一言断りを入れるなどして、少し気を使ってあげるといいでしょう。
ラマダン期間中の飲食店は、外から食事風景が見えないように目隠しする店も多いです。
ビールなどのアルコール飲料は透明のジョッキではなく
外から見えない湯のみ等で出されることもあります。
ブカプアサ(buka puasa)というのは、夕方大体18時頃に食べる断食明けの食事のこと。
友人・家族で食事を楽しみます。
メイドさんや従業員もこの時間帯は食事休憩を取らせてあげましょう。
ちなみにレバランに村に帰るなどのためにお金が必要となるため、
この時期にスリが増えたり警察の取り締まりが厳しくなったりします。
また、普段よりテロの可能性が高まるとも言われているので念の為ご注意を。
2018年はラマダン直前にテロが相次ぎました。
レバランの注意点
ラマダンが終わり、いよいよレバラン休みに入ります。
花火がたくさん打ち上げられ、とっても賑やか。
レバランになると会社・学校はお休みです。
日本人も日本に帰省したり旅行に出かけたりします。
インドネシア人も一斉に村に帰り
(Pulang kampung 、プーラン カンプンという)ジャカルタ市内の渋滞は大幅に解消されます。
どこに行くにもこの時期はチケットが高い上、直前になると取れなくなるので入手はお早めに。
日本行きのチケットも半年ほど前から入手することをお勧めします。
THL(テーハーエル)を渡す
レバラン前に渡すボーナスをTHLと言います。
運転手さん・メイドさんそれぞれに、基本的には「1ヶ月分の給与」を渡します。
MPMなどのレンタカー会社の運転手を使っている場合は、
基本的にはレンタカー会社が払ってくれるため渡さなくても大丈夫。
とはいえ我が家の場合、レンタカー会社から派遣の運転手には
気持ちとして30~50万ルピア程度を渡しています。
メイドさんの休む期間
2017年は6月23日くらいから、
2018年は6月13日くらいからお休みを取り始め、
10日~2週間休みを取得する人が多いです。
プラス前後数日休みたいという人もいました。
運転手さんの休む期間
レンタカー会社の運転手の場合は代行が入るのを嫌がる運転手も多いので、
日本人の都合に合わせてくれる場合が多いです。
個人契約の場合は要交渉です。
運転手さん・メイドさんは帰ってこないかもしれない
哀しいですが、こればかりは心積もりをしておいた方がいいでしょう。
レバラン後には毎年少なからず「メイドが帰ってこないので新しい人を探している」という声を耳にします。
私のメイドさんの場合、予定の日より3日間帰るのが遅れました。
どうやら帰省ラッシュでチケットが取れなかったとか。
前もって取って欲しいのですが、こういう人もいます。
とにかく毎年、予定の日に帰ってきてと祈るばかりです。
インドネシア・ジャカルタのデモやテロについて
デモ
デモは頻繁にあります。
毎年の労働組合との給与交渉の時期などに特に頻発します。
近寄らない限りは大丈夫、絶対近寄らないように。
大きなデモの場合は数日前に大使館から情報が発信され、会社や学校が休みになる時もあります。
デモで工業団地勤務の人が帰れなくなったという話はたまに聞きますが
日本人がデモに巻き込まれてどうこうなったというのは聞いたことがありません。
テロ
2016年1月にスターバックスで起こったテロの際は、ほとんどの学校が3日間程度休みになりました。
会社は、次の日からあったり、自宅待機だったりと様々。
スターバックスはテロがあったにも関わらず普段は賑わっていますが、
やはりテロ警戒態勢が強い時期はスターバックスやマクドナルド・欧米系のホテルには近づかない方が無難。
テロ・デモの場合はとにかく自宅から出ないことが一番安全です。